Scam スキャム

こんにちは。すっかり間があいてしまいまして、2019年も既に6分の1が終わろうとしています。

今更ですが、年末年始を皆さま楽しく過ごされたことと思います。過去にしましたクリスマスの時期の投稿もありますので、まったく時期外れではありますが、参考までに。

WishとHope の違い

‘Tis the season の意味

2019年が始まるのあたり、今年はこんなことをしたい、あんなことをしたいと計画を立てられた方も多いかと思いますが、2ヶ月ほど経った今、進捗はいかがですか。

新年の抱負は New Year’s resolutions といいます。こちらの記事も参考にどうぞ。

さて、2月になりバレンタインデーも終わりましたね。日本では女性が男性にチョコレートをあげる日となっていますが、今年はバレンタインデー粉砕デモが渋谷で行われたというニュースを見ました。日本も変わってきていますね。

実は私は1月末から2月にかけて少し日本へ行きました。その時に大学時代の友人に会いましたが、職場によってはバレンタインデーのチョコレートの配布は禁止されていると言っていた友達もいたので驚きました。しかし、百貨店では特別催事場でチョコレート販売がされていましたのでまだまだ根強く残っているのでしょう。

今回は珍しく東京から西海岸に到着でレッドアイと呼ばれるフライトでオハイオへ戻ってきました。レッドアイについてはこちらをどうぞ。

そして、やっと今日の本題の Scam です。

日本語でもスキャムと言う言葉があるようですが、簡単にインターネットで調べたところ、仮想通貨のスキャム、というように使われるようで主に仮想通貨に関しての詐欺について言うようですが、英語では一般に「詐欺」という意味になると思います。正式な単語としては “Fraud” や “Swindle” も使われます。日本で言われる「おれおれ詐欺」はちょうどいい例に当たると思います。

私は実は昨日この Scam に引っかかり、非常に腹立たしい思いをしています。実際に被害はなかったのですが丸2日ほど昼間の時間を無駄にされました。

手口が巧妙で、まず最初に仕事のメールがきました。私が登録している米国翻訳者協会で得たアドレスに大手の出版社の名前で翻訳者、通訳者、編集者募集のメールがきたので、内容を確認しようとメールを出しました。その返事が少しはずれていたので、おかしいなと思いつつ詐欺だとは思いもせず結局書いてあった通りにGoogle Hangouts というところにアクセスし面接をすることになりました。

昨日あとで調べたところこの Google Hangouts はチャット、会話、ビデオ通話ができるプラットフォームで、これを使って面接をするという手口はどうも数年前からよくある方法だったようです。私は Google Hangouts 自体聞いたことがなかったので知る由もありません。

面接をチャットで行うとはおかしいと思いながらも hiring manager (採用担当)の人とチャットをしていたのですが45分と言った割に私が返しても返事がなかなかこなかったり、とにかく効率が悪い。

最初の時には45分で終わらなかったので後ほどまた繋げて実際に質問が10個くらいきまして、私は真面目に答えました。今考えても腹が立ちますが!

その翌日、採用ということで契約書のようなものが来たのですが、その内容に不備がありました。正規採用の人の時給とそれ以外の人の単語あたりの単価が書いてあったのですが、通常一単語ですから単位はセントのはずがドルになっています。私がそれを指摘してもなかなか通じない。しかも、間違っている書類にサインをしろと、”Sign it.” と書いてくるんです。

サインをしないというとじゃあ直すから、ということでまた翌日直したものを送ってきて、今度はその後、作業をするためのコンピュータは支給するので指定した業者から私が買ってほしい、そのためのお金を送るのでメールに添付する電子小切手(electronic check)をモバイルで入金(入金することは deposit と言います。)しろと言うんです。

その添付されてきた小切手がどうも怪しい気がしたのですが私はまだ気付かず、言われるままにその小切手を印刷、携帯電話で入金しました!今思うと本当にバカだなーと思うのですが、その時はまだ気付かなかったんですね。

しかし、私が取引のある銀行の一つに入金しようとすると

“It appears that it is a duplicate of a check.” (小切手の複製のように見える。)

というようなメッセージが出てきて入金できませんでした。たまに携帯電話で入金しようとするとできないことがあるので、そこでも気付かずもう一つの銀行でやるとそちらではうまくいきました。

もう一つおかしいと思ったのは最初にメールをしてきた人にもその入金したことがわかる携帯電話の画面のスクリーンショットを送れというので送ったところ返ってくるんです。よく見るとドメイン名が実際の会社のドメインと違い、そのメルアドのドメインは存在しないんです。

その頃から怪しいと思い始め、誰かに話をさせてほしいと言ったら、怪しげな人が電話をしてきましたがちっともそれらしくないし、第一、回線の接続が悪く声がよく聞こえないんです。私がかけ直すと言ってもかけさせないですし。

私はやっとやられたと気づき、銀行に電話をしてその旨説明、一方でインターネットで調べると企業を装い人を採用すると偽り必要な機材やコンピュータを送るといってお金を送り、そしてその入金確認画面から銀行口座を盗み見する、という手口が横行していることがわかりました。

被害はなかったのですが、その入金をした当座預金口座の番号がばれてしまっているので、既に入っていたお金は別の口座に移しお金は何も入っていないのですが気持ち悪いので今日、その口座は閉じました。

I closed my checking account. (当座預金口座を閉じました。)

Checking account というのは小切手を振り出せる口座のことを言います。通常、これとアメリカの場合 Savings account(普通預金口座)があります。日本では小切手がないので日本の普通預金は後者の Savings account になると思います。

こんな風に Scam にここまで引っかかったことは初めてです!

Craigslist という物の売買をするサイトがありますが、ここでもよく詐欺があります。物を売りに出すと、欲しいからお金を先に送ると言って、偽のお金を送り、その後送りすぎたから返せと言ったり、色々手口はあると思います。

私もCraigslist は売るにも買うのにもよく利用しますが、これまで詐欺の人が連絡をしてきたことは何度かありますが、割とすぐわかりますし、大抵は良心的な人が多いと思います。必ず現金のみ、ローカルの人のみ、と限定するといいと思います。

皆さんも是非、巧妙な詐欺にひっかからないよう気をつけてくださいね!

Be careful not to be scammed! 「詐欺に引っかからないように気をつけて!」

Be scammed, get scammed で「詐欺にひっかかる」、”scam” が動詞になっています。

To protect yourself from scams や avoid scams で「詐欺から守る」「詐欺を避ける」となり”scam” はこの場合名詞で一般的に詐欺の話をしているので複数になります。

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2 Responses

  1. Kaa-chan says:

    うわ~!大変でしたね。私は以前自分のラップトップがフリーズして(単に再起動すれば直るものだったと後で判明)、変なメッセージが流れてMSのシステムうんじゃらかんじゃらで、信用しちゃって、指定された電話番号に電話して、コンピュータのアクセス権を私て直してもらう(ふり)の段階に入って暫くして、ヤバイ! と気づき、そこでコンピュータの電源を落としました。
    でも、中身のどこまでを探られたのかわからないので、MSショップに持っていって初期設定のし直しをして、クレジットカード類のアクセスユーザ名とパスワード全部変えて・・・ これも立派なScamでした。お互い気を付けましょうね。

    • Kyoko says:

      私もそんなことありましたー!マックだったんですが、同じようにメッセージが出て私も電話しちゃって、私なんか実際ネットワークのメンテだったかなんかの契約までしちゃったんですよ。偽物だったかどうかわからないけど、会社のウェブサイトもあったし実際話もして何かその後もやってもらったことあったんですが、今思えば嘘だったのかもしれませんね。本当に何を信用していいのかって感じですが、確かにリモートアクセスは怖いですね。気をつけます!