LGBT QIA+

先日、通訳の友人たちと昼食を共にする機会があり、なんで表記の話題が出たのか記憶にないのですが、 ほぼ根付いている言葉、 LGBT の最後に最近はQが付いていることがよくあるけど本当の意味はなんだろう、という話になりました。

LGBT はご存知のように Lesbian（レズビアン）、Gay（ゲイ）、Bisexual（バイセクシャル）、Transgender（トランスジェンダー）の頭文字です。

Q は私も他の人も Queer だと理解していたのですが、なんだろうねー？という話になり気になったので少し調べてみました。

やはり LGBTQ の「Q」はQueerなんですが、このQueer、日本語でなんて言うのかと思ったらクィアなんですね。知りませんでした。

もともと「変わった、奇妙な」などの意味にある言葉で昔は LGBT の人に対し差別的な意味を持って Queer と言う言葉を使ったようですが、最近はそれがなくなってきて、LGBT の人たちをまとめて言う場合にも使われるようです。しかし、言い方によっては差別的に聞こえたり、また本人が差別的に使われたと理解する場合もあるので気をつけた方がいい、というのが私が色々な記事を読んだ印象です。

そしてもう一つQの意味があり、それが “Questioning” だそうです。文字通り、性的嗜好を模索している人たちのことを意味します。

Qを調べていたら、そのあとに更に “A” と “I” がつくことがあると知りました。

それでは A と I とはなんでしょうか。

“A” は “Ally” または “Asexual” でAllyは同盟なのでLGBTでないけれども彼らの運動を支援する人たち。Asexualは無性愛者、どちらの性にも魅力を感じない人です。

“I” は “Intersex” で生まれつき男性でも女性でもない、という人たち。生体構造が従来の男女の分け方ではどちらにも当てはまらない人たちのことです。こちらに Intersex Society of North America という組織の説明があるので興味があれば読んでみてください。インターセックスの場合は性的嗜好とは無関係の体の特徴による分け方なので少し違うかなという気もしますが、そのことにより精神的な苦痛を味わうことも多いと思われますので入っているのでしょう。

そして最後に「＋」をつけてそれ以外誰でも、という意味だそうです。

ニューヨークタイムズの The ABCs of L.G.B.T.Q.A.I.+ という記事を読むと色々と説明があります。

昼食時にも話題に出た “gender-fluid” という言葉も出ています。場合により男性を好んだり女性と好んだりどちらにもなり得る、という状態のことです。

LGBTQ+ の語彙集のサイトを見つけましたので参考までに。ビデオも入っていてなかなか面白いサイトです。

こちらにもThe Safe Zone Project というところが作っている語彙集があります。

こういうことはやはり西欧の方が進んでいるので日本語にはなりにくい言葉もたくさんありますね。クィアにみられるようにそのままカタカナにすることが多いのかと思います。

アメリカでは中高でも最近は公に自分が LGBT であることを言う子もいるようで、うちの子供達も高校生の娘は友達がレズビアンだとランチの時間に皆に言っただの、中学生の娘も同じようなことがあり、その子の場合はお父さんが怒ってしまい両親が離婚することになったと悲しいことを言っていました。先日も中学校で女の子同士が手を繋いで歩いたり不適切なことをしていたということで呼び出された、とも言っていました。中学生ではちょっと早いですよね。

小学生の息子でさえ、友達が来ていた時にその友達たちがクラスのある男の子が自分はトランスジェンダーだからいつか手術するんだと言ってた話をしていて、それを聞いていた娘達はびっくりしていました。

私は他人がどんな性的嗜好を持っていようと、また持っていなくても全く気にならないのですが、宗教上の理由から、または単なる偏見で嫌がる人も多いので問題だと思っています。でもこのようにどんどんオープンに皆が生活できるようになってきているのは好ましいことだと思います。もっと活動をすることにより皆の LGBT の人に対する理解を深め、一般の人が心を開き LGBTQ その他どんな人でも受け入れられるように仕向けることしか方法はないと思いますので、私は “Ally” の “A” になってサポートしたいと思います。

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