Competitive 負けず嫌い

competitive

英語で “competitive” と聞くとどんな感じがしますか。

私はビジネスで使う時のように「競争力が高い」とすぐに思っていました。例えば、

Our rate is very competitive. — 当行の利率は非常に高い(低い)です。

と銀行の人が言えば、預ける方であれば高い方がいいわけですし、ローンであれば低い方がいいわけですが、とにかく他と比べて競争力がある、優れている、という意味です。

Airline industry is very competitive. — 航空業界は非常に競争が激しい。

We are in a very competitive market. — 我々は非常に競争が厳しい市場にいます。

This model has a competitive advantage. — この機種は競争優位性がある。

というように使われます。

では、人に使った場合はどうなるでしょうか。

He is very competitive. 

上の意味からいくと「彼は非常に競争力がある」ということで、能力があるのだな、となるのですが、実際にはもちろん能力がある場合もありますが、競争をしたがる=負けず嫌いである、ということなのです。

私は昔、そのことに気付かず、能力があるんだと思っていましたが、だんだんニュアンスが少し違うことがわかってきました。

日本語で「負けず嫌い」と聞くと

“hate to lose (losing)”

がすぐ直訳で思いつきますよね。それも正しくて

I hate to lose!

と言えば、私は負けるのが嫌なの!となります。又は、

He is a sore loser.(loser、つまり負け犬になることを好まない。)

He has to be the best. He has to be No. 1. He has to win.(一番じゃないと嫌だ。勝たないとだめ。)

などとも言うことができます。他にも諦めたくないということで

He doesn’t want to give up. — 彼は諦めない。

という言い方で負けん気が強いことを表すこともできます。

でも、一番「負けず嫌い」という日本語から出てきにくい英語でそれを表している言い方は

He is competitive.

だと思います。負けず嫌いであるということで必ずしも競争力が高い、つまりスポーツであれ音楽、勉強であれ、その分野において能力が高いとも限らないのですが、負けることが嫌だということですね。

でも負けたくないから頑張る、そして最終的には勝つ、ということにつながるので大抵は競争力が高いのだと思います。

なぜこの言葉かというと、うちの第3子の長男はサッカーをしていますが最近疲れてきたのか、なんで勝ち負けにこだわらなくっちゃいけないの?楽しくやりたいのに!と言っていたので、正にこの “competitive” とは反対だなーと思ったからです。

長女は “competitive” で何でも一番でないと嫌な性格をしています。長女こそ

She is a very competitive person.

と言えると思います。

参考までに英英辞書の定義を下記に載せておきますね。上のがMerriam-Websterで下がCambridgeです。

https://www.merriam-webster.com/dictionary/competitive

https://dictionary.cambridge.org/us/dictionary/english/competitive

ケンブリッジの辞書にある

eager to do better than others in an activity, especially trying to win in a sports activity (何らかの分野、殊にスポーツにおいて勝とうとすること)

wanting very much to win or be more successful than other people(勝ちたいと強く思う、または他人より成功したいと思う)

というのが該当しますね。

これから年末にかけて商戦が激しくなります。Competitive prices、同じような商品がたくさんありますから比較して価値の高い商品を見つけて良い買い物をしましょう!

The Featured Photo by Fauzan Saari on Unsplash

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2 Responses

  1. ゆっこっこ says:

    私は負けず嫌いとは正反対の性格で、少しでも、そういう精神があったら、もっと違うじんせいだったかなあ。。とおもったりします。

    • Kyoko says:

      ゆっこっこさん、コメントありがとうございます!

      そうですね。負けず嫌いの性格は何かにおいて成功するにはある程度必要かもしれないですね。私の感覚では日本人は概してその精神はかなり強いと思いますが、それを表に出さない方が美徳とされている(能ある鷹は爪を隠す)と思うので、内に秘めた強さがあると思います。アメリカ人は負けず嫌いであることを隠す必要も感じないので強さが表に出る人が多いと思います。

      人生は選択の連続なので、あの時こうしていたら、というのは私もよく思いますよ!でも、過去は変えられないので前進のみですね!