COVID-19

COVID-19

本日は4月26日、日曜日です。先回投稿しました3月10日に既に新型 コロナ ウィルスは大きな問題になっていましたので具合が悪くなりお医者さんへ行った時に使う表現を紹介しました。あれから1ヶ月半程経った今、問題は収束するどころか深刻化しています。

ニュースでは世界中新型 コロナ ウィルスの話題で持ちきりです。新型と言われるように新しいウィルス、病気ですので何もかもわからないことだらけで、誰もが経験したことのないことですので新しい言葉も登場しています。コロナに関する言葉については色々なところで議論されていますが、私も今回簡単に新型コロナ関連の言葉を集めてみました。

  • COVID-19: 新型コロナウィルスのことを英語ではよくこのように言っています。「コウビッド・ナインティーン」と発音します。Coronavirus disease 19 の省略形ですね。2019年に発生したコロナウィルスによる病気 (disease) の意味です。
  • Novel coronavirus: 新型コロナウィルス
  • Social distancing: これは直訳で「社会的距離」とよく出ていますが、それだけ聞いてもなかなかわかりにくいですよね。社会活動をする上で人と人の間に距離をおく、という意味でアメリカでも physical distancing 、つまり物理的に距離を置く、という言い方に変えようという意見もあります。Distance は距離、それに -ing をつけて、距離を置く、という言い方で “distance” を動詞として使っています。
  • Lockdown: 「ロックダウン」とこれもそのまま出てくることもありますが、これが「都市封鎖」と訳されていることもあります。Lockdown と言ってもその中身は色々です。必要以外は家を出るな、ということですが、必要なことに含まれる内容が都市によって違うでしょう。ほとんどの場合は食料品や医薬品の買い物は許可されていると思いますが、他に援助が必要な人のために出かけること、犬の散歩、運動などは許可されていることも多いと思います。イタリアやスペインのように警察が見張りをしていて外出している人を厳しく規制、罰金を課す場合もあれば、私の住む地域のようにかなり緩やかで買い物に週に何回出かけてもわからない、何人で出かけてもいい、他人の家を訪問してもわからない、などの場合もあります。「外出禁止」、「自宅待機」などとも言えるかと思います。
  • Quarantine: 検疫する、隔離する。空港でもこの言葉を見かけると思いますが、その場合は検疫の意味になります。外国で病気になった人の検疫、外国から植物や動物を持ち込む場合に検疫が必要になります。今回のコロナの場合は隔離する方の意味で例えば self-quarantine でウィルスに感染したかもしれないので自主的に自分を隔離する、他人と接触しないようにすることを言います。Quarantine は感染したかもしれない人を隔離することです。
  • Isolate: これも上記と同じ「隔離」ですが、既に感染している人を感染していない人と分ける「隔離」だとCDC (Center for Disease Control and Prevention: 米国疾病対策センター)のウェブサイトに説明があります。
  • Stay-at-home order: これは文字通り、「自宅待機令」になります。オハイオ州では3月23日からこの指示が出ております。今のところ5月1日までということになっていますが、数日中に今後のことが発表されるはずです。
  • Shelter-in-place order: これも上記と同じ「自宅待機令」になると思います。具体的に内容の違いはないと私は理解しています。州によって言い方が違うだけかと思いますが、どうでしょう。
  • Essential (non-essential) businesses: 必要不可欠な(必要不可欠でない)事業。生活に必要なお店、例えば食料品を売るスーパーは必要不可欠なビジネス、ということになります。今のところオハイオ州では必要不可欠でない事業は閉鎖ということになっています。
  • Travel restriction: 移動制限。
  • Flatten the curve: 「カーブの平坦化」と言うのでしょうか。感染者の数をグラフにした場合の増加カーブを抑え平坦にする、という意味です。オハイオではこの言葉が頻繁に使われています。
  • Face masks, face coverings: マスク、顔を覆うもの。マスクの使用は全く普及していなかったアメリカですが今やマスクは必需品になってきています。先日スーパーへ行ったところ9割方の人がマスクや何らかの形で鼻口を覆っていたのでびっくりしました。
  • Surgical masks: 外科手術用マスク。一般的に医者がつけているものですね。機能的には基本、自分からの排出物が患者(他人)に飛ぶことを防ぐ目的でエアロゾルと言われる空気中に漂う細かい粒子を吸い込むことを防ぐものではないようです。
  • N95 respirator: これは一番機能性が高い、フィルターがついた医療用のマスクで顔にぴったり合うようにし、患者から排出されるものは細かい粒子でも医療従事者が吸い込むことを防げるものです。
  • PPE (Personal Protective Equipment): 個人用保護具。上記のマスクもそうですが、手袋や医者が着るガウンと言われる上着などの保護具のことです。製造現場でもヘルメットや安全メガネ、耳栓などのことをPPEというので製造用語かと思っていましたがそうではないんですね。医療用語でもありました。
  • Asymptomatic: 無症状の。A の接頭辞がつくとそのあとに続くものがない、の意味になるので symptom(症状)という単語の形容詞である症状があるという言葉にAをつけて症状がない、と言う意味です。例えば asymmetry(非対称)や asynchronous(非同期)など。
  • Community spread: 感染源がわからない状態で感染がコミュニティで広がるという意味で日本語でいう「市中感染」に当たるでしょうか。
  • Infection: 感染症
  • Infected with, contracted: 〜に感染した
  • Immune system: 免疫系、免疫システム
  • Immunocompromised: 免疫不全の。上記の immune system が compromise された、つまり不全になった、能力がなくなった、という意味になります。
  • Underlying medical conditions: 基礎疾患。高血圧、糖尿病などの疾患がある人はコロナウィルスに感染すると重症化する可能性が高いと言われていますね。例)People with underlying health conditions are more likely to experience worse symptoms. — 基礎疾患のある人は症状が悪化する可能性が高い。
  • Ventilator: 人工呼吸器
  • Furlough: これはコロナウィルスに直接関連した言葉ではないのですが、日本で聞き慣れない言葉だと思うので載せておきます。コロナにより自宅勤務できる人はなるべくそうするように政府から指示が出たため企業が通常の事業活動をすることが困難になり、企業が多くの人をレイオフ、解雇しましたが、その中で一時解雇、一時帰休と言われるのがこれです。この場合、一時的に解雇されその間の給料は支払われないのですが、その代わりに政府に失業保険を申請することができ、通常は健康保険などの福利厚生はそのまま維持されます。一定期間が終わればまた雇用されることになっています。

他にもあると思いますが、今の所思いつくのはこれくらいです。

明日からの一週間で一応オハイオ州の”Stay-at-home order” は切れる予定になっていて、それ以降は徐々に経済活動を再開する方向です。

オハイオの知事は州内の感染者がまだ数人のうちから学校を閉鎖しその後も他の州に先駆けレストランやバーを閉鎖するなど行動が早かったので、米国内、世界においても高く評価されています。そのおかげなのかわかりませんが、かなりの感染者、死亡者が出ている北に隣接するミシガン州に比べると感染者数、死亡者数共にかなり低いです。しかし、検査数が少ないというのも事実で真の姿は今の時点ではわかりません。今後は検査数を上げて、経済活動も一気に全てを元に戻すのではなく順番に、ということを何度も言っています。

学校は既に今学年度は再開しないことが決定されており、夏に延期になった高校の卒業式ですら今週の発表によりキャンセルになっていますので、今年は夏のイベントやプールなどのレジャー施設もどうなるのかわかりませんし、秋に学校がきちんと再開するのかすら不透明な状態ですが、このまま経済活動を止めておくのも現実的ではないので、social disancing をしながら、そしてマスクを着用しながら皆外に出て行くようになるのでしょうか。

手洗い、うがいを励行しつつ、やはり検査を充実させて症状のない人が無闇に他人に感染させることがないようにし、感染者は隔離し、ということをしていくしかないのでしょうね。

アメリカでは州にかなりの権限が与えられているので州によって対応が色々なので興味深いです。学校を閉鎖するかどうかも州によってまちまちです。

私の子供達が通う学校では学校が閉鎖になったのが金曜日でその翌週の水曜日にはオンライン授業を何らかの形で開始していて、これには感心しました。元々中高生には一人一台クロームブックのラップトップを支給していて、普段からコンピュータを使って宿題を提出したり成績もオンラインで出るのでコンピュータ機器が整いインフラができていたというのはありますが、それでも対面で授業を行うのとオンラインでやるのとでは先生の準備も違うと思うので短期間にそれだけの準備をしてくれた学校区、先生たちには感謝しています。

日本は外国にいる私から見るとオリンピック開催予定があったために事実を見て見ないふりをしていた、または希望的観測から収束するだろうと予測し、行動をとらなかったように思います。オリンピックが延期になったために安心してコロナに取り掛かることができたのですが、時既に遅しでかなり行動が遅れたこともあり感染者がどれだけいるのかもわからない状態なので非常に怖いと思います。

早く収束することを願うばかりですが日本だけでなく世界中でコロナ問題が長引くことは必至ですね。

We are in this together!

これはコロナウィルス発生後によく聞くフレーズです。皆同じ境遇なので一緒にやっていきましょう!という団結を促す激励の言葉です。

もう一つ、よくあいさつのように言われるようになった言葉。

Stay healthy!

健康でいましょうね!

Photo by CDC on Unsplash

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2 Responses

  1. か~ちゃん says:

    このコロナウィルスのお陰で、本当にたくさんの新しい言葉や社会の仕組みを学ぶことになりましたよね。Furloughは特に全く知らなかったもので、一時帰休という日本語さえ知らなかった。
    一時解雇との違いは、こんなサイトが簡単に見つかります。
    https://www.kaonavi.jp/dictionary/temporary-leave/
    また、私のお気に入りHR用語のサイトとして
    https://jinjibu.jp/keyword/detl/225/
    のも見つけました。通翻訳する時は、意味がまったく異なるので要注意。
    Flatten the curve も難しいですね。急激な増加を抑え、ピークを下げる、というような開いた表現しか日本語では思いつきません。
    あとは、Stay healthy のようなお別れの時の挨拶言葉で私がよく聞きよく使うのは Stay safe。確かにみんな、安全に健康に過ごして欲しいですね。
    では、Stay safe!

    • Kyoko says:

      か〜ちゃんさん、すみません、1ヶ月も放置していて!!なんだか通知がこないんですよね。誰かが読んでくれているということも忘れているくらいなのでありがたいです!

      リンク、ありがとうございます。勉強します!