Return and Exchange 返品・交換

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アメリカでの買い物に関して何に驚くって 返品 、交換が容易にできることです!

私が子供の頃は物を一旦買うとそれを返すなど考えたこともなかったです。一つには服やくつなど、とにかく食料品以外はバス、地下鉄を使って「町」(私の場合名古屋で育ったので栄–さかえ–でした。)に出て買ったので、それを返しに行くためにまた行くなど考えられなかったです。それに実際物を買って返す、ということはお店でも受け入れなかったかと思います。

今でもよっぽどの不良がなければ買った物を返すということは日本では稀ではないかと思います。ネットショッピングの場合はサイズが合わないなどあり得ますからある程度は 返品 もあるかと思いますが、普通は少ないですよね。もし最近の日本では事情が違うようでしたら教えてくださいね。

一般の服、くつや家電、家具など大きな物から小物や食品に至るまでアメリカの 返品 ・交換の容易さ、頻度の高さはいいのかな、とこちらが悪いと思うくらいです。

それを肌で感じたのは私が最初にアメリカに来てESLに行っていた頃です。最初は学校の貸家のようなところに住んでいたのですが数ヶ月で出なくてはならず、ブラジル系の女性の家の部屋を借りることにしました。

キッチンは共同で使わせてもらえたのでその女性のお鍋や調理器具を使って料理しましたが、その女性が新しいコーヒーメーカーを買ってきて使っていました。しかし、しばらくすると気に入らないから返そうと思う、と言っているのです。でも既に2週間かもっと使っているのにどういうことだろう??と私は疑問に思っていましたが、ある日やはりなくなっていて返したとのこと!びくりしました!

コーヒーメーカーですから使えばコーヒーがついて汚れるし、もう売り物にはならないはずです。不良があればわかりますが、単に気に入らないだけで返せるのか!と私はいたく驚きました。

今では私も何か品質上問題があれば返しますし、なくても間違えて必要ないのに買ってしまった、サイズが合わない、使い勝手が悪い等々の理由で返すことがあります。

食べ物でも腐っていた、まずい、などの理由で返すことも稀にあります。もちろん額が小さくて既に一部を消費してしまっていると現品を持って行く手間の方が無駄なので行かないこともありますが、量が多かったりあまりにひどいと思う時は持っていきます。

これは消費者側としては非常にありがたい制度です。例えば子供の服や靴などサイズや好みに確信が持てない物でもとりあえず買っておいてあとで問題があれば返す、何かどっちがいいかわからない場合に両方とも買っておいてあとで一つ返すということができるので非常に便利です。この場合は物はすぐに売り場に戻せる状態なので気軽に買い物ができます。

しかし、アメリカでもタグがついてないとだめ、というところもありますし、下着や水着など肌に直接触れるものを使用後は返品不可ということもあります。あと、レシートがなくても稀に受け付けてくれるところもありますが、大抵はレシートが必要になるので買い物をして絶対返さないとわかっている物以外はレシートを保存しておくことをお勧めします。

この 返品 できる制度は自分が返す側の場合はありがたいのですが、逆に何か買った時に明らかに誰かが使った後のものであることがあり、これは困ります。

私は3人目が産まれた時に3週間近く早く産まれてしまったために小さかったのと、なかなか飲むのが下手で体重が増えなかったので医者から心配され毎週体重測定に行かなくてはなりませんでした。その時に日本から両親が来てくれていて、家でも量れるように体重計を買おうと思い、新生児がいる中買い物に出かけ良いと思われる体重計を買ってきました。

ところが家に帰ってきて開けてみると明らかに誰かが返品したもので不良だったのです。私はあー、ちゃんと気をつけて中を見てから買えば良かったと思ったのですが、そんなものを店頭に出しているということで母が非常に怒っていました。今思えば 返品 できると思わなかったので余計に怒っていたのかもしれません。たしかに日本では考えられないことだと思います。アメリカではそういうこともあり得るので気をつけた方がいいですね。この場合は不良品だったのでいけませんが、物は悪くないのに返品されてくることもあるので返品された物すべてがダメということではないですが、やはり同じお金を出して買うなら新品が欲しいですよね。

ですので私は品質上の問題がなければなるべく新品で返せる場合のみ返すようにしています。

日本にいると一旦買った物を返したいなどと言うことさえ憚れる雰囲気がありますが、これは消費者の権利だと思ってアメリカでは堂々と返品、交換してくださいね!

その際に使うフレーズは

  1. I want to return this. これを返品したいのですが。
  2. Can I return this? これ、返品できますか。
  3. I want to exchange this to size Small. これをSサイズに交換したいのですが。

そうすると、返品の場合

Is anything wrong with it? 何か問題がありましたか?

と聞かれることがあります。品質機能上問題はないけれど返したい場合は

  1. It didn’t fit. (体に)合わなかった。
  2. It was too big / small.  大きすぎる・小さすぎる。
  3. It didn’t fit in the place where I was going to put it. (何か物の場合で)置こうと思っていた場所に入らなかった。
  4. I don’t like how this opens to this way. (何か物で)これがこっち向きに開くのが気に入らない。
  5. I thought the color is pure white, but this is a little yellowish. 純白だと思ったが、ちょっと黄色がかっている。
  6. My husband bought this, but we already have a similar product. 夫が買ったのだけど、既に似たようなものがある。

品質上の問題がある場合は

  1. The lid doesn’t close. ふたが閉まらない。
  2. It broke only after a week. たった1週間で壊れた。
  3. It was broken. 最初から壊れていた。
  4. It doesn’t work. 壊れている。機能しない。

等々、理由はいくらでもありますが、品質上の問題はきちんと言った方がいいと思います。いかなる理由でも返品を受け付けてくれるところもありますから何も理由は聞かないところもあると思います。

2週間前は Black Friday といって感謝祭のあとのショッピングの日があり、皆たくさん買い物をしましたが、その後の返品も多いのでこれからのクリスマスショッピングと相まって今の時期、お店はいつ行っても混んでいますがクリスマス開けは贈り物としてもらった物を返す人が加わりものすごい行列を作りますので、もし待てるのであれば2週間くらい待ったあとに返品・交換に行く方がいいかもしれません。

クリスマスなど贈り物はほとんどのお店で Gift receipt というものを発行してくれるのでそれを持って返品・交換に行けます。Gift receipt というのは金額が書いていないレシートのことです。逆に人に贈り物として物を買う場合はこの贈り物用のレシートを発行してもらうといいですよ。

Can I have a gift receipt for this one? これはギフトレシートをお願いします。

と言ってください。

Gift receipt を持って返品・交換に行く場合は

  1. It was a gift, but I don’t like this color. もらったのだけど色が好きじゃない。
  2. I don’t need this. 要らない。
  3. We received similar items. 似たようなものをもらった。

などと言えばいいですが、贈り物の場合は特に理由は聞かれないことも多いと思います。

返品・交換にかかる人件費、また実際の商品もロスがかなりあると思うのでアメリカの小売業者はどのようにして返品分を予測しているのかなと疑問に思います。

それでは、皆さま、返品・交換しなくてもいい贈り物をサンタさんが届けてくれますように!

Photo by Marcin Kempa on Unsplash

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