お邪魔しました Thank you for having me.

9月も半ばにさしかかり私が住むオハイオでは朝晩は涼しくなってきました。皆様もお元気にお過ごしですか。
夏の間、よく子供達の友達が家にきました。(今でも来ますが。)マナーの良い子は必ず帰る時に
Thank you for having me.
と言って帰ります。直訳すると「私を(家に一緒に)いさせてくれてありがとう」、つまり「招いてくれてありがとう」ということですが、日本語で言うと「お邪魔しました」ということだなぁと思いました。
他にも例えばテレビのショーやラジオのインタビューで誰かが話をしたあと「今日はこちらの番組によんでいただきありがとうございました」というような意味合いで使うこともありますし、パーティなど特別な集まりのあとに帰る場合ですと「今日は招待してくれてありがとうございました」というような感じにもなりますが、家の場合は「お邪魔しました」がぴったりです。
お邪魔しました、という言い方自体、英語にしようとしてもなかなかならない言葉だと思いますが、相当する言い回しがこの場合は英語にもあるんですね。
他にも挨拶としては「いただきます」、「ごちそうさまでした」は両方とも英語にならない言葉ですね。
「ごちそうさまでした」もやはり
Thank you for the dinner. It was delicious!「食事をどうもありがとうございました。非常においしかったです!」
などといった言い方しかないですし、「いただきます」にいたっては全く相当する言葉はないですよね。
宗教的な意味で食前にお祈りをする場合はなんとなくそういう感じはしますが、食べ物を与えてくれてありがとうと神に感謝するということで日本語でいう「いただきます」とは少しニュアンスが違いますね。
日本語の「いただきます」には、もちろん神に感謝する意味で言う人がいてもそれはそれで構わないですが、一般的には天の恵み、つまり食物を育てるのに必要な太陽や土、空気、水といった自然に対する感謝、作物を育ててくれた農家の人、それを流通網に乗せて私たちの手まで届けてくれた人、そして食事を作ってくれた人、など本当に色々なことに対する感謝の気持ちが入っている意味の深い言葉だと思います。
しかも、それを食べます、という直接的な言い方でなく、へりくだって「頂戴します」という言い方の「いただきます」は日本の文化、心を表しているいい言葉です。
考えればこのように英語にならない言葉というものはたくさんありますね。またいつか考えてみたいと思います。例えばいつも英語にするのに苦労する「お疲れ様です」、「よろしくお願いします」もいい例です。
逆に日本語にならない英語というものもたくさんありますが、またそれはそれで別の機会に考えてみたいと思います。
今日は大した内容ではなかったのですが、子供達が来る度にいつも思っていたので書き留めておきました。
Photo by Kelsey Chance on Unsplash
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