Back to School, Go Home, etc… 冠詞がいらない 表現

日本では夏休みに入ったばかりで、これから夏本番!というところですが、アメリカ、私が住むオハイオ中部では5月の末から休みに入り8月半ばから学校が始まるので、そろそろ休みも終わりに近づきました、という雰囲気になってきます。

以前住んでいたインディアナの地域では7月末から始まるので本当に夏もおしまいです。

そこで、この表現 “Back to school” をよく見かけます。

Back to school shopping / sales

はこの時期よく聞く言葉で学校が始まるので新学期に向けて文房具、服などたくさん買い物をしなければなりません。

学校によって揃えなければならない文房具や備品が決まっているのでそこに規定される物を用意しなければなりません。

毎年、鉛筆何十本、Crayolaのwashableのマーカー何本セット、何インチの幅のバインダー、ノート何冊、ジップロック、ティッシュペーパー等本当にたくさんのものを買わされます。そして年度末になるとほとんど使わず最初の数ページだけ使ったノートなど持って帰ってくるので、無駄が多いなーとつくづく思います。

それはともかく、この表現 school に冠詞をつけて go to THE school と言ってしまいませんか。場所を表す名詞で 冠詞がいらない ものがいくつかあります。

  • go to school(学校へ行く)
  • go to work(仕事へ行く)
  • go to bed(寝る)
  • go to church(教会へ行く)
  • go to college(大学へ行く)
  • go to prison(刑務所へ入る)

など、一般的な内容の場所の名詞には冠詞がいりません。学校へ行く場合、特にどの学校というのではなく、勉強する場所である学校へ行きます、ということですね。仕事も何の会社、どこなど関わらず、一般的に仕事に行きます、という意味で言う場合です。

  • I got out of college last year.(昨年私は大学を出た。)
  • The children are still in bed.(子供達はまだ寝ている。)

などこれらの名詞は「〜へ行く」以外の場合でも冠詞はつけませんね。この場合も単に大学を出た、と言っています。bedも特定のベッドの話ではなく寝るためのものであるベッドにまだいるということでまだ寝ているということになります。

一つ、家に帰る時は

go home

となり “to” もつきません。これはなんだか不思議ですよね。私もいつもそう思いますが、そういう規則なんだと思っています。

  • It is time to go home.(もう帰る時間だ。)
  • I work from home.(私は在宅で仕事をします。)
  • I left my phone at home.(家に電話を忘れてきた。)

でも、具体的に特定の学校の話をしている時は冠詞をつけます。例えば、

  • My children are going to the school where I attended as a child.(子供達は私が通った学校へ行く。)

この場合、自分が通った学校に子供達が行く、ということなので、特定の学校の話をしていて単に毎日学校へ行く、という意味の学校とは違うので冠詞をつけます。同様に、

  • The work I am doing is very interesting.(今している仕事はとても面白い。)

だと、一般的に仕事に行くという仕事ではなく今やっている特定の仕事が面白いと言っているので冠詞がつきます。

英語を学ぶ上で単語は覚えればいいですし、文法も勉強すればいいのですが、最後まで難しいのが冠詞、前置詞、名詞の単数・複数、だと思います!

こういうのはあまり日本ではきちんと習わなかったような気がしますがどうでしょう。

 

 

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2 Responses

  1. かあちゃん says:

    言えてます! 冠詞というコンセプトがない日本語で育ち、単数形・複数形に悩む必要のない日本語。本当に最後の言葉通りです。英会話教師だった夫も、「もう使いに使って日常表現から身につけるしかない。ルールなんてない。」と私に教えるのをギブアップした内容です。Homeに関しては、「家」という個体ではなく「我が家」という概念を指しているから TO がつかないのでは、と想像します。 House と Home の違い。ね。久しぶりの米語ブログ、楽しかったです。

    • Kyoko says:

      かあちゃんさんでさえ、諦められたんですかー!?ほんと、小さい頃から耳にし、言い、身につく表現ですよね。子供がそんな冠詞がどうとか考えるわけないですもんね。まぁそれを言うなら「は」と「が」の違いとか外国人が悩む日本語に関する質問にうまく答えられないことがあるので同じですね。