Mac ‘n’ Cheese マカロニチーズ

これはアメリカでは子供の食事というと必ず出てくる「マカロニアンドチーズ」のことです。

Macaroni and Cheeseと書きますが、and が略されてこのようになります。正式には「’(アポストロフィ)」が省略された文字を表していることから、andの「a」と「d」が省略されているので、前後にアポストロフィがついて表記のように書きますが、巷では 「Mac ‘n Cheese」 や「Mac n’ Cheese」と書かれていることもあります。

他にand の略を使った言葉としてはRock ‘n’ rollやFish ‘n’ chipsなどもありますね。

私のブログのアドレスも「米語と生活」ということで間の「n」は「and」を意味しています。

このMac ‘n’ cheese、アメリカで「Comfort food」と呼ばれるホッとする、昔を懐かしく思い出すような食事の一つと言えるかと思います。日本で言うと「おふくろの味」という感じでしょうか。しかし、私はやはりアメリカで育っていないせいか、特にそういう感覚はありません。自分でチーズを買ってきて元から作るとまぁおいしくできますが、よくある箱入りのものはそれほどでもありませんし、昔は、え、なんでこんなものが食事になるの?と思いました。だって、ほとんどの場合野菜も肉も何も入ってないんですよ!夫はアメリカ人ですが、箱入りのものを作る時も冷凍野菜や肉類を入れたりするのですが、子供達はやはり何も入っていないのが好きなようです。

今日、なんでこれを書いているかというとあるニュースを今週読んだからです。クラフトという大手の食品会社がありますが、ここは Mac ‘n’ cheese の箱入りのものを売っています。そこに独特のオレンジ系の色が出るように黄色5号、6号という着色料を使っています。欧州では、この着色料を使うのであれば「この商品は子供の活動や注意力に悪影響を与える可能性があります。」という警告を書かなくてはならなかったため、着色料はなしで製造し販売しています。この着色料は、まだそう結論づけるほどのデータはないようですが、子供がハイパーになったり、喘息、肌の問題、がんなどと関連があるという報告があります。しかしアメリカ市場向けには不必要な着色料を入れて販売しています。今回、クラフトはそれを排除することを発表しました。なぜアメリカでだけ体によくない着色料を使っているんだ、ということで最近はヘルス志向の人が多くなってきていますから、そういう人が市民運動を始め、こういう結果が出たようです。もちろん、一般市民のプレッシャーだけで決まったことではなかったと思いますが、大きな理由になったことと思います。

ワシントンポスト紙のニュース記事はこちら。

http://www.washingtonpost.com/news/morning-mix/wp/2015/04/21/kraft-mac-cheese-just-got-duller-you-can-thank-or-blame-the-food-babe/

また着色料の問題については別途投稿します。

ということで今回はアメリカ食文化の代表選手、Mac ‘n’ Cheeseのお話でした。

写真:https://www.flickr.com/photos/kalleboo/

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