Wedding アメリカの結婚式

来月知り合いの結婚式に招待されていて、先日招待状が届きました。ということで今回は結婚式に関する英語、文化の紹介です。

まず、結婚するカップルはよく Wedding Registry というものをします。これは、結婚して新しい生活を始めるにあたり必要な物を自分の気に入るお店で登録をし、招待客や結婚式に来られなくてもお祝いをしたい人がそこから物を選んで贈るというとても合理的なシステムです。お店は一つでなく複数登録する人が多く、皆それを招待状に式場、日時などと一緒に情報として伝達します。

これであればお祝いに何をあげようかと悩む必要もないですし、新郎新婦も必要ない物をもらって処理に困るということもありません。更に、自分の予算に合わせて購入できるところも魅力的です。だいたいが台所用品、生活用品ですから中には何百ドルもする高価な電化製品や高級品もありますが、身の回りの物であれば10ドル以下の物もありますし、結婚式の前に新居に届けられるという点でも新郎新婦、贈る側、双方にとって便利です。

それから、新郎新婦が結婚する前に独身を楽しむ最後の場(?)として新郎には Bachelor party、新婦には Bachelorette partyというものを催すことがあります。

当然、バチェラーパーティでは男性ばかりが集まってバカ騒ぎをしたり、中には旅行へ行く人もいます。私の夫はたしかラスベガスまで何人かで旅行をしていたと思うのですが(それも私の誕生日に!)、更に直前にはたくさんの友達と誰かの家でパーティをしていたと思います。女性もバチェラレットパーティでは同じように旅行に行ったり、飲みに出かけて友達と遊びます。私自身はしませんでしたが、友達のパーティによばれ泊まりで出かけたことがあります。

それから、結婚式の前に行う行事としてBridal Shower というものがあります。これは新婦のために友達が開くもので、新婦になる人に対して女友達が贈り物を持ってきて、パーティをします。大体は昼間、2時間くらい、という感じでしょうか。ブライダルシャワーの贈り物は結婚式ほどではなく、もう少し安価なものでいいようです。パーティでは皆で飲食、歓談、ゲームをしたりして、新婦がギフトを開けます。

私の時はホストが事前にレシピカードを配ってくれていて皆から手書きのレシピをもらい、キッチン用品をギフトとして持ってきてくれるということになっていました。今でもレシピはきちんと保管してあり、皆さんがお気に入りのレシピをくれたのだなーと思うとうれしいですし、本当にいい記念になっています。その時頂いた物でまだ使えているものもあり、使うたびにその人のことを思い出します。

そして結婚式の準備としては結婚式の形態にもよりますが、通常、まず Bridal Party ( Wedding Party とも言います。)というものを決めるということがあります。これは先ほどの飲食、歓談のパーティではなく、グループ、団体という意味のpartyです。よくレストランで予約を入れたり、そこで待っていると、呼ばれる時に、”Party of 5!” (◯◯様5名様!)などと言われることがあると思いますが、その意味です。

この Bridal party は新郎新婦の世話をする人たち、お付きの者という感じでしょうか。

まずは新郎の世話焼き係、Best Manと新婦の世話焼き係、Maid of Honor。この人たちにはそれぞれ新郎新婦の一番の友達が選ばれ、彼らは上記のバチェラーパーティやブライダルシャワーなど、色々準備を全部やることになっています。当日も新郎新婦の世話をし、Best Manは披露宴で司会をすることもあります。

そしてBest ManとMaid of Honor を助けるGroomsmen(男性)とBridesmaids (女性)がいます。

その他、当然新郎新婦の両親、指輪を持って運ぶ Ring Bearer。これはだいたい4〜8歳くらいの男の子が担当するようです。そして、Flower Girls。新婦入場の前に花びらを巻く女の子ですね。あとは大人にならない10歳前後から16歳くらいまでの子はJunior GroomsmenJunior Bridesmaidsとしてブライダルパーティの一員になることもあります。それからUshersといってゲストを席まで案内する係の人もいます。

大体主なところではこれくらいでしょうか。

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これが私の Bridal Party です。

ブライズメイドに選ばれるとこのように服とか靴など揃えなければなりません。これは新婦が選ぶのですが、買うのは各自なのでお金がかさみます。日本にはこういう習慣がないので、私は「ブライズメイドになって」と友達に頼むのも気が引けました。でも、アメリカ人は選ばれるということは真の友達だと思われているということでむしろ光栄に思うようで、金銭的なことはまったく気にしないようです。

日本では何万円もお祝いを持っていかなければならないので、それを思うと大したことではないのかもしれませんが、ドレスを合わせたり髪をセットしたりと準備があるので大変なところもあります。

ブライズメイドなどに選ばれ、Bridal Partyの一員であることを人に言うには例えば:

I am in the wedding.

と言います。これは結婚式で何か役目があるんだ、ということで、結婚披露パーティに行くという意味ではありません。

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式のあとは披露宴。日本だと2時間と決まっていて終わったらさっさと帰らなければなりませんが、こちらでは終わりが決まっていないことが多く、夜中まで続くことが多いです。

披露宴ではブライダルパーティが座る席が決まっていて会場の前にあります。

そしてだいたいは日本のようにスピーチがあり、食事、ケーキカット、ダンスなどが続きます。ケーキは二人が切ったあとの最初の一切れを新郎新婦がお互いに食べさせる、という風習があり、普通に食べさせることもありますが、ここはアメリカらしくお互いに口や顔にぐちゃとつけたりするようなカップルも見ます。

ダンスはよくあるのは父と新婦(Father-Daughter dance)、母と新郎(Mother-Son dance)です。その逆の義父母とのダンスもありますし、あとは新郎新婦と踊るためにゲストが並んで例えば1ドル払って踊る、という時間を設けたりもします。

結婚式の準備は本当に大変です。日本のように引き出物はありませんが、Bridal Party ( Wedding Part)に入ってもらった人にはある程度のお礼をするのが普通です。その他、ブライダルシャワーに来てもらったらきちんとお礼状を出さないといけないですし(それもブライズメイドが便箋、封筒から宛名まで準備してくれたりします。)、結婚式のあともお礼状を書くのが礼儀とされています。

アメリカは広いですし飽くまでゲスト自身の判断で来てくれるので、日本のようにお車代は用意する必要はないです。その辺は割り切って、遠くて旅費が出ない人はそう言って断ることもありますが失礼にあたることはないですし、逆に遠方の人が高い旅費をかけて来てくれると申し訳ないような気がしますが、それも本人の意思なので感謝して、お金のことは気にすることはなさそうです。

国が違えば結婚式も色々ですね。近所にパキスタンの人が住んでいますが、インドやパキスタンでは何日もかけてやるようで、その人は子供たちの学校を休ませてニューヨークまで3日行くと言っていましたがそれでも2日間くらいの行事は参加できないと言っていました。

アメリカはそこまで大掛かりでなくて助かりました!

アメリカでも宗教、信条により色々な結婚式、披露宴があると思うので、皆様も機会があれば色々体験してみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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