St. Patrick’s Dayとは

すっかりご無沙汰しているうちに3月に入ってしまいましたが、3月17日は何の日かご存知ですか? St. Patrick’s Day (セント・パトリックス・デー)です!

3月といえば日本ではお雛祭りですね。アメリカでは第二週目の日曜日にサマータイムが始まります。そろそろ夏に向かって気温も上がり(今年は異常にあったかいのであまり春が来たといって喜ぶほどではないですが、本来であれば特にここオハイオでは厳寒の年もありますから春が待ち遠しい時期です。)、日も長くなるので少し気分が明るくなってくる月です。

私が住む街はダブリンといいますが、その名の通り、街づくりを担った人がアイルランドからの移民であったため、自分の故郷、アイルランドのダブリンから街を名付けたと伝えられます。

ということで今日は3月17日のアイルランドの祝日、セント・パトリックス・デー(St. Patrick’s Day)についてです。

聖パトリック・デーとは何か?

この日はアイルランドにキリスト教を広めた聖人、聖パトリックをお祝いする日です。3月17日は聖パトリックの命日なのです。

それではセント・パトリックス・デーにちなんだ言葉を紹介してみましょう。

  • Shamrock

shamrock

シャムロックとは三つ葉のクローバーのことで、アイルランドの国花です。

これがアイルランド、ひいては聖パトリックデーのシンボルにもなっていて、よく見かけます。

葉っぱが三枚に分かれているので、これを使って聖パトリックはキリスト教の三位一体を説明したと伝説では言われています。

  • Leprechaun

leprechaun

レプリコーン(日本語ではレプラコーンとも書くようですね。私個人的にはレプリコーンの方が近いような気がしていますが、レとラの間くらいでしょうか。)はアイルランドの伝説上の妖精で、通常赤ひげをはやし、帽子をかぶっている姿で描かれます。いたずら好きな妖精で靴職人です。

聖パトリックの日、緑の服を着てないとレプリコーンにつねられるとも言われています。(緑の服を着ているとレプリコーンは見えないのでつねられない。)これはアメリカの習慣らしいです。

You may get pinched if you don’t wear green!(緑の服を着てないとつねられるかもよ!)

  • Pot of gold

pot of gold

上記のレプリコーンが虹の端末に金貨がたくさん入った壺を隠し持っていると言われていますが、その壺のことです。

レプリコーンをつかまえて、この壺を見つけると幸運をよぶというのですが、実際には虹に終わりはないので見つけられないんですね。

一般的には大きな夢がかなう、とか幸せが手に入る、ご褒美というような意味でも使います。

http://idioms.thefreedictionary.com/pot+of+goldで言い回しが出ています。

st. patrick's day cards

  • Luck o’ the Irish (Luck of the Irish)

なぜ、アイルランド人は運がいいと言われるのか、アイリッシュセントラルというサイトでは19世紀の金銀ラッシュの時期に成功を収めた人の中にアイルランド人が多かったことからきている、と書かれていますが、色々な説があるようです。

http://www.theemeraldisle.org/irish-sayings/luck-of-the-irish.htmにも色々出ています。アイルランドは歴史を紐解けば国としては様々な試練を乗り越えてきていますし、必ずしも運が良かったとは言えないのですが、最終的にはアイルランド人は働き者でユーモアもあり、世界中の人から愛される幸運な民族である、と書いてあります。こんな風に世界中でお祝いされる国はありませんものね。

  • Green

これは普通に緑色のことですが、アイルランドは緑が豊かなことから “the Emerald Isle”と呼ばれることもあることと、シャムロックの緑とも重なり緑色がセント・パトリック・デーの色になったようです。アイルランド国旗にも緑色が入っていますよね。先に書きましたようにこの日は緑色の服を着ていないと人からつねられるので緑の服を着るのが習慣になっています。(もちろん本気で皆やるわけじゃないので好きな服を着てくださいね。)

食べ物も緑のビールや緑の毒々しい色のクッキーなどのお菓子、マフィン、ベーグルなども売っていますし、マクドナルドでも緑色のシャムロックシェイクを季節限定で売っています。(当然、色々と不健康なものが入っている場合がほとんどなので、材料をよく確かめてから食べてください。)

  • Corned beef and cabbage

corned beef

これはどうもアイルランド伝統ではないようですが、ニューヨークに来た移民たちがアメリカの環境に合わせ、手に入りやすい材料で伝統料理を作り変えたのがこのレシピのようです。コーンビーフとキャベツを煮た料理です。

 

コーンビーフとキャベツの煮物についての歴史的背景についてはこちらをどうぞ。

日本でコーンビーフというと缶詰しか思いつかないので私は最初、 “corned beef”って何?と思いましたが、アメリカでは “corned beef brisket”といって大きな肉の塊が売っていますので、これを長時間ぐつぐつ煮て作ります。

フードネットワークのレシピはこちら

私はずっと昔に一度作ってコーンビーフが非常に脂っぽくてうまくいかなかったことがあり、それ以来作る気が失せていたのですが、しばらくして再度挑戦すると今度はおいしくできました。

ニューヨークでは大きなパレードがあるようですが、私の住む街、ダブリンでも翌日の土曜日、18日にパレードがあります。

パレードがなくても色々なところでお祝いされていることと思います。機会があればアイルランド・アメリカンの伝統を垣間見るいい機会ですので、バーやレストランへ出かけて楽しんでくださいね。

もっとセント・パトリックス・デーについて知りたい方はこちらにビデオなども交えて色々載っています。

 

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